相続財産にアパート

相続財産にアパート 遺産を相続する時、現金や有価証券などに加えて不動産がその対象になることがあります。相続人が複数いる場合は、この不動産も現金などと同じように分割することとなりますが、中にはどのように分割していいのか判断に迷う物件も存在します。アパートなどの事業用不動産はその代表的な例です。
アパートを相続する際、最もシンプルな分割方法は全員が共有することです。登記を全員の共同名義にして、家賃収入や修繕費用などの支出をその分割割合に従って按分し、経営を続けていきます。同じくシンプルで分かりやすいのが、物件を売却して現金化し、それを分割するというやり方です。相続人が賃貸経営に興味がない、あるいはノウハウがないといった場合にはこの方法が穏当なものとなります。
遺産全体に占める不動産の割合がそれほど大きくない時は、遺産全体を見た上で按分するというやり方もあります。たとえば1人は不動産を承継し、他の1人は現金を、また他の1人は有価証券をそれぞれ承継するといった具合です。

相続で得た資金を運用するために

相続で得た資金を運用するために 相続によってまとまった資金を得た場合には、多くの方がその使いみちについて考えるのではないでしょうか。
堅実に貯蓄をして眠らせておくという方法もありますが、預金金利が高かった時代と異なり、現代はきわめて低い金利となっていますので、受け取れる利息はごく僅かなものとなります。そのためにも積極的な資産運用を行い、お金に働いてもらいながら殖やしていくという方法が最も合理的であると言えるでしょう。
まずは相続できた金額をしっかりと把握することからはじめ、どの程度の割合で運用に回すのかを検討することが重要です。見込める利回りやリスクの大小などを比較検討し、ご自身の考えに基づいて投資をしていくスタイルが望ましいものです。不動産や株式など様々な投資の対象がありますが、陥りやすいのが相続でこれまでにない金額を得たことによる金銭感覚の麻痺による失敗です。一つの投資先に集中するよりも、分散してリスクを回避しながら上手に資産を殖やしましょう。専門家からのアドバイスを受けることも、より効果的と言えます。