相続問題では「名義」が重要視

相続問題では「名義」が重要視 相続問題がおきたとき、「名義」というのはとても重要です。分配するべき財産というと家や預金などがありますが、故人のものであればそれは遺言や法律で決まったとおりに分配されてることになります。
少々厄介のは家族の名前が使われているときです。例えば祖父母が孫のために預金をつくっていたときに、それが相続するべき対なのかということが問題になります。そのときに孫が自分の収入から貯金をしていたわけではなく、実際の入金や通帳の管理などを故人が行っていたとなれば、孫のための預金ということでも、それは形だけということになって分配するべき対象となります。
また家が共有名義となったときには、故人の持っている家の権利が相続の対象となってしまうのです。そうして住んでいない人にも権利があるということになったら、権利関係が複雑になり売却を考えているときに売れないといった問題が起きてしまいます。

そういった相続問題が発生しそうな財産については、生前に名義を変更しておくほうが最善です。"

相続でもめることが多いポイント

相続でもめることが多いポイント 相続でもめることが多くなるのは不動産が絡んでくる相続です。
誰も使っていない不動産であれば、売却して現金化することもできるので遺族で簡単に分けることができるので問題はありませんが、大半の不動産物件は相続人のうちの誰かが暮らしている自宅などの居住用物件である場合が多いです。
また、その自宅で今後も暮らす方がいるときには、その物件を売却して現金化することはできなくなってしまいます。しかし、遺言などがない限り遺産はそれぞれ決められた割合で分配されることが決まっています。そのため、自宅で今後も暮らしていく人は不動産査定結果に基づいて他の相続人に見合った金額を渡さなければならなくなるのですが、不動産物件は何千万円単位で評価されることが多いため用意しなければならない現金は高額になってしまいます。そして、鑑定結果が高額であればあるほど現金を用意することが難しくなるため満額を用意できないことが多いのです。すると、平等に遺産を分けることができなくなって、これがもめごとの原因となってしまうのです。